12月20日(木)丸の内AI倶楽部 特別講演会報告

特別講演会のご報告 12月20日(木)、シアトルより丸の内AI倶楽部Executive Secretary 髙木亮氏を迎えて、特別講演会及び忘年会を実施いたしました。 特別講演 テーマ「OBSERVE TECH CITIES BY AI STARTUP -AIスタートアップからアメリカを俯瞰する」 講師:髙木亮氏 ■プロフィール 2年ほどヒマラヤを転々とした後、千葉大学大学院自然科学研究科修了。後に日本マイクロソフト社に所属し、 Visual Studioおよび開発者向けライブラリ等の開発者向け製品のサポートおよびコンサルティング業務を5年間担当。 その後Microsoft Corporation HQ へエンジニアとして移籍し、12年間本社にてWindows OSの開発に従事。 在籍中にUniversity of Washington Data Science Certificateを取得。現在は独立し、シアトルにてBIおよびAIの テクニカルコンサルタントとして活動中。自然と人とテクノロジーが好き。 アジェンダ 1 自己紹介 2 なぜアメリカでAIか 3 世界のAIスタートアップ 4 (アメリカ)国内3都市比較 5 AIの今後 6 質疑応答 髙木氏は、シアトルのMicrosoft本社でソフトウェアエンジニアとして長年活躍され、現在はAI技術も含めたソフトウェアアーキテクトとして、ITシステム設計や研究者及びエンジニアの技術サポートもされていらっしゃいます。 本講義ではまず、アメリカでなぜAIがこんなにも注目されてるかお話しいただき、さらにAIスタートアップが盛んである3都市(サンフランシスコ・ボストン・シアトル)について、その背景やスタートアップ企業の特色など分析していただきました。 また、機械学習、深層学習が今後のAIビジネスにおいてどのように利用され、発展していくかなどについても話していただけました。 興味深いテーマに、質疑応答は長時間にわたり大変盛り上がりました。 講演後には、出席された方々とともに、丸の内AI倶楽部創設後初の忘年会を開催しました。 年の瀬の忙しい中ご出席された皆様、はるばるシアトルより来日され登壇していただいた髙木様、本当にありがとうございました。 ※講演会の詳細につきましては、後日動画を配信予定です。

【コラム】AIは未だ知能に至らず?

AIは未だ知能に至らず? 髙木 亮 氏  Ryo Takagi Marunouchi AI Club Executive Secretary AIという言葉が日本のお茶の間を賑わすようになってもう久しくなります。海外から日本のニュースを読むと、ほぼ毎日AIに関する情報がジャンルを問わず見受けられ、その注目度の高さがうかがえます。半面、そういったニュースを眺めていると、日本の皆さんにとってAIとは何かというぼんやりとした疑問や、AIがこのままバズワード化してしまうのではないかという不安がどうしても心に浮かんでしまいます。 では、海外ではAIの定義は既に確立されたものであるかと言えばそういうわけでもなく、AIという大きなくくりで語るメディアには今なお多少の疑問を含んだ視線を感じる今日この頃でもあります。しかしながら、欧米のメディアにおいてはAI論はある程度の潮流のようなものも見え始めているのも事実です。   昨今のアメリカにおけるAIですが、その理解が2つの大きな潮流に分離しつつあるように見受けられます。一つは、先日のAI Summitにて大量に発表されていたような、学習結果の分析をするサービスであり、もう一つは完全自動運転のような、学習結果を判別しさらに自動的に処理するといった、より複雑なサービスです。 そして、AIに関する議論として顕著な、できる・できない論は主に後者についてであり、前者に関してはもはやあって然るべきサービスという感じで、場合によっては、AIと語れるかどうかすら疑われるほどです。以前はすべてのサービスをひとくくりにして、AIに仕事を任せられるかどうかが語られていましたが、それほど前者が一般的になりつつあるのでしょう。この分野のAIマーケットはどんどん大きくなり、それにつれて仕事のしかたも変わってくると思います。 この、より単純なサービスがAIとして広く受け入れられている事実には色々理由があると思いますが、高いパフォーマンスと多方面にわたる複雑なインタラクションを語らずにサービスを語れない後者のAIと異なり、よりシンプルかつ直感的で、学習結果をある程度条件分岐の作りこみで活用可能な前者のサービスが現場で受け入れられやすいということはあると思います。こちらはどちらかというと分析サービスであり、データマイニングやBIの延長線にあるものとしても捉えやすいため、知識のあるエンジニアが使ってみたという事実も多いかと思います。現場において人手=コストのかかるサービスがAIによって自動化されたということになれば、もっと色々なところで使いたいということになり、お客様の要求に応えるべくよりよいサービスが提供されるという良い土壌が産まれていると感じます。 筆者はこの2つの違いを知識と知恵の違いに言い換えることができると考えています。ひとくくりにAIと言っても色々あり、その中でも過去事例からパターンを予測する能力(知識)を有するAIと異なり、学習結果を既にある社会秩序に合わせ適切に処理する能力(知恵)を有するAIはやはり投資規模、求められる結果共に格が違います。格が違うだけに実装にはまだまだ時間がかかるでしょうが、基礎的なアルゴリズムやサービスが充実することでいずれ実現する時は来ると筆者は考えています。しかし、それであっても大多数の日本人がAIと聞いて思い浮かぶような、知性を伴った汎用的な知能を提供するサービスはまだまだ先の話でしょう。ドラえもんは22世紀に製造された工業製品ですが、今までの実装チャートから予測するにそのリリース時期は比較的現実的なタイムラインかもしれません。   豊富な学習データを持ち、疲れ知らずのAIと言っても今はまだまだ赤ちゃんです。できることは限られますし、自動運転もまだまだです。そんなAIがたくさんの知識を活用する知恵を持ち、いずれ我々が想像するAIが産まれることを期待しましょう。ホップ、ステップ、ジャンプのように、AIが今のメインストリームである知識のサービスから知恵のサービスへと進化し、それらを統合した本格的な知能のサービスへと羽ばたくことを考えれば、AIのゴールは遠くとも、チャレンジするに値する分野であることは間違いないと筆者は考えています。 髙木 亮 氏 -Ryo Takagi -  日本マイクロソフト社にてエンジニアとしてのキャリアをスタート。日本法人にて5年間の在籍後、シアトルのMicrosoft Corporation HQへ移籍し、Windows OSの開発に従事。在籍中にUniversity of Washington Data Science Certificateを取得。Windows OS開発に12年従事した後、現在は南フランスにある核融合関連の国際機関においてSoftware Solution Architectとして所属するほか、機械学習及び深層学習に関する、サービスへのROI評価を含めたテクニカルコンサルタントとしても活動中。

丸の内AI倶楽部忘年会及び特別講演会開催のお知らせ

丸の内AI倶楽部忘年会及び特別講演会開催のご案内  時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 12月20日(木)、丸の内AI倶楽部忘年会及び特別講演会を行うことになりました。 特別講演では、丸の内AI倶楽部ブログでおなじみの当倶楽部Executive Secretary 髙木亮氏より アメリカを中心に海外のAI情報について独特な切り口でお話をしていただく予定です。 講演会終了後には忘年会を兼ねてビジネス交流会としてAIの未来について意見交換を 予定しておりますので是非ご参加ください。【髙木氏のコラムはコチラ】 概要  日  時 : 2018 年 12 月 20 日(木)17:00~19:00  場  所 : 東京都千代田区丸の内 2-1-1 明治生命館 8F(丸の内 AI 倶楽部)         地下鉄千代田線二重橋前(丸の内)駅 3 番出口直結         JR 東京駅丸の内南口より徒歩 5 分  会  費 : 丸の内AI倶楽部会員様 3,000円   申込方法 : 受付開始 12月 3 日(月)         先着 30 名 ※定員になり次第締め切りとさせていただきます。                        メールにて受付→ ai-club@en.marunouchi-ai.jp      【スケジュール】                 17:00~ 髙木亮氏による特別講演会  18:00~ 質疑応答  18:15~ 忘年会(懇談会、食事あり)  19:00  終了予定 【講師プロフィール】髙木 亮 氏 -Ryo Takagi -  2年ほどヒマラヤを転々とした後、千葉大学大学院自然科学研究科修了。後に日本マイクロソフト社に所属し、Visual Studioおよび開発者向けライブラリ等の開発者向け製品のサポートおよびコンサルティング業務を5年間担当。その後Microsoft Corporation HQ へエンジニアとして移籍し、12年間本社にてWindows OSの開発に従事。在籍中にUniversity of Washington Data Science Certificateを取得。現在は独立し、シアトルにてBIおよびAIのテクニカルコンサルタントとして活動中。自然と人とテクノロジーが好き。 【主な経歴】 ■千葉大学大学院 自然科学研究科    修了 ■ワシントン大学 データサイエンス 修了 ■ 日本マイクロソフト社 ソフトウェアアーキテクト ■Microsoft HQ ■ITER Organization    

【コラム】GDPRがAIに与える影響

GDPRがAIに与える影響 髙木 亮 氏  Ryo Takagi Marunouchi AI Club Executive Secretary このブログをご覧の皆さんはGDPR※について既にご存知かと思いますが、皆さんが携わっているプロジェクトとGDPRとの関係について、またそのリスクについて想像したことはありますでしょうか。また、チーム内で話し合いをされたことはありますでしょうか。   GDPRはEU諸国内において個人情報をより強固に保護するために2016年に制定された規則です。詳細は本ブログでは省略させていただきますが、簡単に言うと 全ての個人情報がユーザーとの合意に基づいた使用目的以外に用いられないこと 全ての個人情報をしっかりと管理できており、透明性や可搬性が保証されること 全ての個人情報が「忘れられる権利」を履行できるための仕組みがあること これらの要素をすべて満たした状態で初めて個人情報を使っても良い、という規則です。EUの規則なのですが、筆者はほぼすべてのサービスは規則に則った実装をするべきではないかと考えています。 理由として、本規則内で監視対象となる個人情報の具体的な線引きがなされていない点があります。サービス内で利用されるデータが完全なクローズド環境で収集された・されるものである以外は、保有データに何がしかのEU関連の個人情報が紛れ込まない保証ができない限り規則遵守のリスクは高いと考えるのが現実的でしょう。皆さんのビジネスが拡大し、EUへ進出することになった際の障壁とならないためにも、あまり対岸の火事と捉えず、データ管理に関する良い機会だと思って実装を検討することをお勧めします。   AIという観点で言えば、GDPRはこれからのAIサービスにおいて重要な前提条件となります。先のブログにも記述しましたが、今現在AIと言われているものはほぼ機械学習や深層学習をベースにしたアルゴリズムです。そして、これら学習による結果をより正確なものにするためのデータとして個人情報は多用されています。多くの場合、個人情報は入力データやテレメトリーデータと共に加工され、傾向のクラスタリングに用いられ、特にインタラクティブなサービスにおいてはAIをAIたらしめる重要な要素となります。そしてその意思決定プロセスは多くの場合ブラックボックス化されており、開発者当人ですらなぜその結論に至ったかを説明するのが困難であることが多く、その場合は当然第三者に説明することも難しいという現実があります。これはデータ利用の透明性に抵触する問題であり、今後本当にGDPRが厳しく遵守されることが求められるようになれば、AIサービス上でのGDPR遵守は世界的なチャレンジになるのではないかと想像しています。 現段階においても、AIサービスを展開する上でEUからの情報だけをはじくことは技術的にも難しいこと、データ収集の点でも利益がないことなどから、体力のないスタートアップでさえ形だけでもGDPRを遵守することが求められており、開発の大きなボトルネックとなっています。罰金の額が大きいこと、同時にAIサービスは個人情報が重要かつ必要な要素であることを合わせると、個人情報を利用してサービスを運用しているプロバイダーがGDPRを遵守する姿勢を見せ続けることは非常に大切です。GDPR遵守にはそれなりのコストがかかるため、個人情報を基盤とするスタートアップが今後一時的に減少することも考えられます。 とは言え、現段階においては遵守の線引きもブラックボックス化されており、今のところは喧嘩両成敗と言った感があります。今後どうなるかは様子を見る必要があるでしょう。 AIという観点からはあまり利益の無いように見えるGDPRですが、その反面、本規則はデータエンジニアやデータサイエンティストのモラル醸成という意味では非常に有用だと筆者は考えています。アメリカの学校では(日本の大学でも同じかもしれませんが)、データサイエンスを学ぶ際に倫理的観点からデータを読み取ることについても学ぶ機会があります。多くは結果の正当性を証明するための偏りや偏見の排除といったものになりますが、どのようなデータをどのように扱うべきかという、データ倫理(Data Ethics)に関する勉強もあります。今後テクノロジが陳腐化すればサービスも多岐にわたることになるため、健全な開発コミュニティを醸成するためにも、データエンジニアやデータサイエンティストの倫理観を育むことはとても重要だと思います。 GDPRはデータ倫理に関する一つの具体的指標とも言えます。データを扱う者が倫理だけを学ぶために学校に行く時間はないかもしれませんが、仮に座学で学ばなかったとしても、組織内でGDPRを学びあうことで個々の倫理観が向上し、結果として個人情報に関する強固なコーポレートガバナンスが確立されるような良いサイクルができれば良いなと思います。また、そのサイクルが日本のAI産業全体に大きく広がることになれば本望です。   ※GDPR (General Data Protection Regulation) : EU一般データ保護規則 https://eugdpr.org/the-regulation/ 前の記事「日本におけるAIサービスの参入障壁とビジネスの可能性」 髙木 亮 氏 -Ryo Takagi -  日本マイクロソフト社にてエンジニアとしてのキャリアをスタート。日本法人にて5年間の在籍後、シアトルのMicrosoft Corporation HQへ移籍し、Windows OSの開発に従事。在籍中にUniversity of Washington Data Science Certificateを取得。Windows OS開発に12年従事した後、現在は南フランスにある核融合関連の国際機関においてSoftware Solution Architectとして所属するほか、機械学習及び深層学習に関する、サービスへのROI評価を含めたテクニカルコンサルタントとしても活動中。

「NetApp Innovation 2019」丸の内AI倶楽部出展のご案内(無料・事前登録)

丸の内AI倶楽部、「NetApp Innovation 2019」に出展 このたび丸の内AI倶楽部は、ネットアップ合同会社が開催する 「NetApp Innovation 2019」に協力団体として出展します。 NetApp Innovation 2019とは NetApp Innovation 2019 データ、新たな推進力 NetApp Innovation 2019 は、データを活用するための最新のインフラ、 テクノロジー、ソリューションのご提案と、データを新たな推進力にした 事例や多数のヒントをご紹介する、国内随一のイベントです。 ネットアップは、本イベントを起点として、皆様のデジタル変革(DX)の推進と、 ビジネスの成功をご支援してまいります。 開催概要 ■東京開催■ (丸の内AI倶楽部出展)  日程:2018年 12 月 11 日 (火) 9 : 00 ~ 18: 00 (8: 30 受付開始)  会場:ANAインターコンチネンタルホテル東京  地図:http://www.anaintercontinental-tokyo.jp/access/ 参加費:無料 対 象:・情報システム部門にて、システム企画・設計・運用を      統括される責任者様、部門長様、およびご担当者様     ・経営企画部門や情報化推進部署などで、システム企画の      責任者様、部門長様、およびご担当者様     ・企業向け情報システムの構築に携わる技術者様、企画ご担当者様      ネットアップの製品やサービスを活用していない新規のお客様 主 催: ネットアップ合同会社 URL    :   https://seminar.jp/nai2019/m-ai/   ≪お申込み≫   xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx ※ご登録の際は、<招待コード:P0032>をご入力ください. ※当倶楽部の出展詳細については後日公開いたします。

The AI SUMMIT サンフランシスコ、シンガポールに同時出展

サンフランシスコ、シンガポールで同時開催された世界最高峰のAIイベント「The AI SUMMIT」に丸の内AI倶楽部として出展いたしました。 The AI Summit 2018 San Francisco  日程:(現地)2018年9月19(水)-20日(木)  会場:The Palace of Fine Arts  https://theaisummit.com/sanfrancisco/ The AI Summit 2018 Singapore  日時:(現地)2018年9月19(水)-20日(木)  会場:Marina Bay Sands Expo and Convention Centre  https://tmt.knect365.com/ai-summit-singapore/ 今度で3年目を迎えるこのサミットは、業務の生産性を大幅に高めつつある実用的なソリューションにスポットライトを当てる世界初の大規模な会議と展示会です。aws, Microsoft, Google, IBM Watson, Oracleなど大手企業や注目の新興企業、コンサルティング会社など、技術革新をリードするさまざまな組織の幹部やオピニオンリーダーが集まりました。 丸の内AI倶楽部のブースでは日本のAI情報を発信し、多くの企業の方々と情報交換を行うことができました。日本のAI事情や、日本のマーケットに関心が強い企業が多く、サンフランシスコでは200社以上の企業からご賛同いただけました。 会場には多くの来場者が集まり、カンファレンスセッションは毎回満員の状態で、大変熱気あふれるサミットとなりました。 各講演の内容は後日、別の記事として掲載していきますのでお楽しみに! シンガポールのレポートはこちらをご覧ください。  

The AI Summit SINGAPORE 出展 アジア諸国のAI熱を体感

2018年9月18日~9月20日 シンガポールで行われた世界最高峰のAIイベント「The AI Summit SINGAPORE」に出展いたしました。 今度で3年目を迎えるこのサミットは、業務の生産性を大幅に高めつつある実用的なソリューションにスポットライトを当てる世界初の大規模な会議と展示会です。 大手企業や注目の新興企業、コンサルティング会社など、技術革新をリードするさまざまな組織の幹部やオピニオンリーダーが集まり、アジア地域のみならず世界各国から4,000人以上の動員を迎え近年のAIへの関心の高さを「AI熱」として肌で感じました。 丸の内AI倶楽部のブースでは日本と諸外国のAIについての情報交換を目的として、会員企業様を募集するとともにアンケートのご協力を頂きました。 日本のAI事情や日本のマーケットに関心があり良い関係を築いていきたいという企業様よりオファーを多数いただき、日本のAI情報=丸の内AI倶楽部という位置づけを確立できました。 会員登録およびアンケート、サインアップ中です。AIに対する情熱、日本で何をしていきたいかなどを熱く語る来場者も大勢いらっしゃいました。 会場では展示会の他にカンファレンス、ワークショップなど様々なイベントが開催されておりました。 丸の内AI倶楽部のブースに来場してくださった恐竜君と記念撮影をしました。   1日カンファレンスデー、2日間展示会、合計3日間に及ぶ展示会でしたが 大盛況のうちに会期を終了することができました。 今後も引き続き、国内外の会員企業様の要望に応えるべく、充実したコンテンツをお届けしていく予定です。 今後のアジア展開にご期待ください。  

7月27日(金) 丸の内AI倶楽部 ディープラーニング懇談会報告

丸の内AI倶楽部 ディープラーニング懇談会ご報告 7月30日(金)、早稲田大学の尾形哲也教授をお招きして「ディープラーニング懇談会」を開催しました。 定員は30名でしたが、受付開始直後から多数のお申込をいただき、早い段階から満席とさせていただきました。 当日は尾形先生による講演会と懇談会を行いました。 チュートリアル講演 テーマ「深層学習の概説と、”Deep Cognitive Systems”による認知ロボティクスについて」 講師:尾形哲也氏 ■プロフィール 早稲田大学理工学術院 基幹理工学部表現工学科 教授 さきがけ領域「情報環境と人」研究員 産業技術総合研究所人工知能研究センター招聘研究員 人工知能学会 理事 ディープラーニング協会理事 など ■著書 『ディープラーニングがロボットを変える』、『AI白書2017』など著書多数。 まず最初に尾形先生よりチュートリアル講演をしていただきました。 序盤は深層学習の概説と、WABOT(早稲田大学)を例に挙げたロボティクスと人工知能の関連性について説明していただきました。 中盤はご専門のマルチモーダリングを活用したAIロボットの研究について解説していただき、なかでもタオルを折りたたむロボットや、ドアノブを操作するロボットなど、想起画像と正解画像を比較し「予測学習」を行うAIロボットを紹介していただきました。 終盤には「認知発達ロボティクス」の概説、またディープラーニング(DL)導入をめぐる議論についてお話をしていただきました。「中身はわからないが性能は良い」というブラックボックスに例えられるDLの技術について、今後は理論だけではなく実用化プロセスなど、多様なレベルでのDLの積極的な活用と活用が極めて大事であると述べられていました。 産学連携のフィールドで研究をされているお立場から、今後の課題についても提起をされていました。 質疑応答 質疑応答は限られた時間ではございましたが、ロボティクスの物理的な課題にも触れるなど非常に熱のこもった質疑が飛び交いました。 懇談会 講演後は立食形式の懇談会が行われ、尾形先生への質問、また参加者様同士が活発にAIを通した議論を行いました。 参加者様におかれましては、システム開発、メーカー、法曹関係や教育関係など様々な業界からご参加され、懇談会は2時間近くにもおよび活況となりました。 ご来場された方々同士が親密にコミュニケーションを行い、盛況のうちに無事終了しました事をご報告いたします。 多くの意見をいただきましたアンケートにおきましても、今後の活動に役立てたいと考えております。猛暑のなかご足労いただきご講演していただきました尾形先生、ご参加された皆様、本当にありがとうございました。