7月27日(金) 丸の内AI倶楽部 ディープラーニング懇談会報告
丸の内AI倶楽部 ディープラーニング懇談会ご報告
7月30日(金)、早稲田大学の尾形哲也教授をお招きして「ディープラーニング懇談会」を開催しました。
定員は30名でしたが、受付開始直後から多数のお申込をいただき、早い段階から満席とさせていただきました。
当日は尾形先生による講演会と懇談会を行いました。
チュートリアル講演
テーマ「深層学習の概説と、”Deep Cognitive Systems”による認知ロボティクスについて」
講師:尾形哲也氏
■プロフィール
早稲田大学理工学術院 基幹理工学部表現工学科 教授
さきがけ領域「情報環境と人」研究員
産業技術総合研究所人工知能研究センター招聘研究員
人工知能学会 理事
ディープラーニング協会理事
など
■著書
『ディープラーニングがロボットを変える』、『AI白書2017』など著書多数。
まず最初に尾形先生よりチュートリアル講演をしていただきました。
序盤は深層学習の概説と、WABOT(早稲田大学)を例に挙げたロボティクスと人工知能の関連性について説明していただきました。
中盤はご専門のマルチモーダリングを活用したAIロボットの研究について解説していただき、なかでもタオルを折りたたむロボットや、ドアノブを操作するロボットなど、想起画像と正解画像を比較し「予測学習」を行うAIロボットを紹介していただきました。
終盤には「認知発達ロボティクス」の概説、またディープラーニング(DL)導入をめぐる議論についてお話をしていただきました。「中身はわからないが性能は良い」というブラックボックスに例えられるDLの技術について、今後は理論だけではなく実用化プロセスなど、多様なレベルでのDLの積極的な活用と活用が極めて大事であると述べられていました。
産学連携のフィールドで研究をされているお立場から、今後の課題についても提起をされていました。
質疑応答
質疑応答は限られた時間ではございましたが、ロボティクスの物理的な課題にも触れるなど非常に熱のこもった質疑が飛び交いました。
懇談会
講演後は立食形式の懇談会が行われ、尾形先生への質問、また参加者様同士が活発にAIを通した議論を行いました。
参加者様におかれましては、システム開発、メーカー、法曹関係や教育関係など様々な業界からご参加され、懇談会は2時間近くにもおよび活況となりました。
ご来場された方々同士が親密にコミュニケーションを行い、盛況のうちに無事終了しました事をご報告いたします。
多くの意見をいただきましたアンケートにおきましても、今後の活動に役立てたいと考えております。猛暑のなかご足労いただきご講演していただきました尾形先生、ご参加された皆様、本当にありがとうございました。